あの日の約束

さくらはわかっていた。


さくらは気づいていた。


小狼が何かを隠しているということを・・・



さくらは、小狼が香港から帰ってきて

毎日のようにクリアカードの相談をし始めてから

様子が少しおかしいことに気が付く。

でも、さくらは何故か小狼にそれを聞いてはいけない気がして

気が付かないフリをしていた。

きっと、いつか自分に話してくれるだろうと・・・


小狼君、何を考えているの?

わかるよ、何かを言いたいっていう顔も。

私を見つめる、その瞳も。

ずっと見てきたもん。

みんなで話している時も

ふたりでいる時も

助けてくれる時も

小狼君は下を向いて、私から目をそらして

悩んでいるようにも見えた。

私に言えないことなんだよね。


そう・・・私のことなんだよね。


私のことを心配して小狼君は何かを隠してる。

小狼はきっと何かを伝えたいのだ。

でも伝えられない・・・それはいつわかるんだろう。

どうすると聞けるんだろう。


全部言ってほしい。


全部伝えてほしい。


あの桜の木で再会した時にした約束を

小狼は覚えているだろうか。

いや、信じるしかない。

きっと覚えている。


「全部教えてね!」


「ああ・・・」


絶対大丈夫、信じてる。

小狼君は私の一番大好きな人だから・・・

月と星

カードキャプターさくらの小狼×さくらにハマって しゃおさく中心に小説を書いてます。 自分の満足で好きなように書いてますので 宜しくお願いします。 一応、下手なりに睡眠削って書いてますので 無断転載禁止でお願いいたします~

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