告白

小狼は迷っていた。


どのように苺鈴に婚約解消の話を進めるかを・・・

在り来たりの話し出しなら簡単だ。



さくらを好きになった


さくらを愛してしまった



色々な言葉もシチュエーションも考えたが

どれも言い訳がましくて気が進まないのだ。

ただ、これだけははっきりしている。


ここを乗り越えなければ、さくらへの告白はあり得ない。


小さいころから一緒に過ごしてきた幼馴染に対して

最大の敬意を払って

今の気持ちを伝えたいと思った。

律儀だとか優しさだとかそんなんじゃない。

今までの自分を好きでいてくれた苺鈴へ

感謝の気持ちを伝えたかった。


ペンギン公園での襲撃もあって

苺鈴は俺の気持ちに気が付いてくれた様子だった。


「もし俺に一番好きなヤツができたら、苺鈴に言う約束だったな」


ああ、なんて俺はズルいんだろう。

あいまいに、そして、甘える形で

婚約解消話を進めることとなってしまった。


「きの・・・もとさん?」


そして、小狼はわざとらしく聞いてみる。

「な、なんで?!」

苺鈴への申し訳ない気持ちもあるが

こんな最中でも、小狼の心はさくらでいっぱいだった。



本当にさくらを好きになってしまったんだ



さくらに出会って俺は変わった。

俺はもう昔の俺には戻れないんだ。


ただ魔力を高めることばかりを考えていたあの頃には・・・


月と星

カードキャプターさくらの小狼×さくらにハマって しゃおさく中心に小説を書いてます。 自分の満足で好きなように書いてますので 宜しくお願いします。 一応、下手なりに睡眠削って書いてますので 無断転載禁止でお願いいたします~

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